イケオジを目指すすべてのおっさんへ。
こんにちは、ヒデヨシです。
ファッションには「シルエット」と呼ばれる要素があります。
シルエットとは、コーディネート全体がどんな輪郭をしているかを表したファッション用語です。
シルエットはひとつ間違えると「なんだか微妙だな」とオシャレから遠ざかってしまう、コーディネート全体の印象をつくる重要な要素。
服がダサい、おしゃれにならないと悩んでいる人は、シルエットを無視してコーディネートしている可能性があります。そのままではイケオジに近づけません。
そこでこの記事では、ファッションのシルエットについて
- ファッションのシルエットの種類
- シルエット
わかりやすく解説していきます。
この記事を読んでいただくことで、シルエットについて学ぶことができますので、ぜひ日々のコーディネートの参考にしてみてください。
ファッションの基礎を学びたい方は以下の関連記事をぜひ読んでみてください。
ファッションのシルエットとは
冒頭にも紹介したように、ファッションにおけるシルエットとはコーディネート全体を見たときの大まかな輪郭のこと。
「ファッションコーディネートを影絵にしたときどんな形になるか」を考えるとイメージしやすくなります。
ファッションでいうシルエットは一般的に輪郭の形をアルファベットに例えて「Iライン」「Aライン」などアルファベットの形で表現されます。
なお、女性のドレスでは「プリンセスライン」や「マーメイドライン」などアルファベット以外でも表現されます。
シルエットを学ぶべき理由
ファッションでシルエットを学ぶべき理由は、日本人が世界的に見て寸胴体型で何も考えないでコーディネートしてもなかなかおしゃれに近づけないからです。
高身長で体格にメリハリがつきやすい欧米の人たちと比べると、私たち日本人は低身長で、相対的に顔も大きく見えてしまい「カッコいい」とは簡単にはならないのです。
しかし、そんな体でもシルエットを意識して整えることで「あたかも」欧米人のかっこいい状態になっているように錯覚させることができるようになります。
シルエットには一定のセオリーがあり、当てはめることで「身長が高く見える」「足が長く見える」など、いろいろな恩恵を受けることができるので知っておいて損はありません。
自分の体型に適したシルエットを選ぶとより効果的です。
そんなに難しい話ではないので、イケオジを目指すならぜひシルエットについて一度学んでおくことをおすすめします。
ファッションの代表的なシルエット一覧
ファッションにおける代表的なシルエットを一覧でまとめました。
シルエット | 特徴 | 清楚/カジュアル |
---|---|---|
Iライン | トップス:細め パンツ:細め | 清楚 ※イケオジ向け |
Yライン | トップス:太め パンツ:細め | やや清楚 ※イケオジ向け |
Aライン | トップス:細め パンツ:太め | ややカジュアル |
Oライン | トップス:太め パンツ:太め。足首細い | カジュアル |
Hライン | トップス:太め パンツ:太め アウターにコート等 | カジュアル |
※トップスは「上半身の服」、パンツは「ズボン」、アウターは「外着」のことです。
ファッションのシルエット別の特徴
ファッションのシルエットにはいくつか種類があります。
ここでは、メンズファッションでよく使われる以下の基本的なシルエットについて解説します。
- Iライン
- Yライン
- Aライン
- Oライン
- Hライン(ビッグシルエット)
Iラインシルエット
Iラインは、上半身と下半身の横幅が狭く同じくらいになっているシルエットです。
英語の「I」のような形から「Iライン」と呼ばれます。
無駄な凹凸がなくスラっとした見た目になるため、洗練されたイケオジの印象をつくることができます。
また、横幅が狭く相対的に縦長になるので身長が高く見えやすくなるメリットもあります。
Iラインの服の例としては、スーツをイメージするとわかりやすいでしょう。
そのほか、自分の体にあった(オーバーサイズではない)シャツ、スラックス、チノパンなど、比較的細いファッションアイテムでコーディネートすることでIラインを作ることができます。
Yラインシルエット
Yラインは、上半身が太め、下半身が細めのバランスになったシルエットです。
英語の「Y」のような形から「Yライン」と呼ばれます。(※Vラインと呼ばれることも)
Yラインは上半身と下半身でメリハリがつくので、ダボっとした印象がなくなり大人の洗練された印象を作りやすくなります。
また、上半身に比べて下半身が細いことで相対的に足がスリムに見えるため、脚長効果も得やすいメリットがあります。
お腹周りを隠しやすいシルエットでもあるので、中年のお腹が出た体型をカバーしやすい点も強みです。
Yラインの服の例としては、ゆったりしたオーバーサイズのシャツに細身のスラックスやテーパードパンツ(裾に向かって細くなるパンツ)をあわせることで作り出すことができます。
春・秋・冬シーズンではコートやモコモコのダウンジャケットなど面積が大きいアイテムと細身のパンツを合わせることで手軽にYラインを作れるので意識してみるとよいですね。
Aラインシルエット
Aラインは、上半身が細め、下半身が太めでゆったりしたバランスのシルエットです。
英語の「A」のような形から「Aライン」と呼ばれます。
上半身と下半身の両方がゆったりしているとダボダボでカジュアル感が強くだらしない印象になってしまいますが、Aラインシルエットにすることでメリハリをつけスッキリ見せることができます。
Aラインの服の例としては、ワイドパンツやカーゴパンツなどゆったりしたパンツアイテムを使ったコーディネートが代表的です。
Aラインは比較的カジュアル寄りのシルエットになるため、全体の色味をモノトーンにしたり、上品に感じる生地(光沢感がある、シワが無い)の服を選ぶと洗練された印象を作りやすくなります。
Oラインシルエット
Oラインは、上半身と下半身がゆったりしつつ、足首周りだけ細くして全体的に丸い印象をつくるシルエットです。
英語の「O」のような形から「Oライン」と呼ばれます。
上半身はビッグサイズ(オーバーサイズ)でお腹周りを目立ちにくくする効果があるので、お腹がでているのが気になる人に向いたシルエットです。
Oラインの服の例としては上半身はトレーナーやパーカーなど、下半身はゆったりしたテーパードパンツ(裾に向かって細くなる形のズボン)や、足首の裾が締められた(裾リブ)スウェットなどを合わせると作り出せます。
全体的にゆったりとしたファッションアイテムを取り入れたかなりカジュアル寄りのシルエットなので、上品で洗練された印象のイケオジを目指すなら避けるのが無難です。
(お腹が気になる方は肉体改造を進めて、Iライン、Yラインシルエットを目指すのがよいですね。)
Hラインシルエット
Hラインシルエットは、上半身と下半身ともにワイド・ビッグサイズのアイテムを採用した、全体的に四角い印象のシルエットです。
英語の「H」のような形から「Hライン」と呼ばれます。
上下揃ってゆったりしたリラックス感のあるシルエットになるため、かなりカジュアル寄りのシルエットです。
体型を隠しやすいメリットがあるので、お腹周りが気になる人や、体型が小ガッチリした人が恩恵を受けやすいファッション・シルエットです。
Hラインの服の例としては、トレンチコート、チェスターコートなどの四角い形のコートと、ワイドパンツを合わせて作ることができます。
一方で、カジュアル寄りで若作り感(子供っぽさ)が出やすいシルエットのため、採用したい場合はモノトーン調にしたり、生地質を上品な印象のものにするなど工夫するとよいですね。
イケオジを目指すならどのシルエットがいい?
ここまでファッションのシルエットを紹介してきました。
さいごにイケオジを目指す場合はどのシルエットを採用するのがおすすめかを紹介します。
イケオジを目指すなら「Iライン」か「Yライン」シルエットがおすすめ
イケオジを目指すなら「Iライン」「Yライン」のいずれかのシルエットを狙うのがおすすめです。
理由は、イケオジ特有の上品で洗練された大人の印象を作りやすくなるからです。
Iラインは全体がスラっとしているためシンプルで落ち着きのある印象に。
Yラインは上半身から下半身にかけて細くなっていく逆三角形のシルエットのため男らしさを演出しやすくなります。脚長効果もあり身長もカバーしやすいですし。
Aライン、Oライン、Hラインのシルエットはカジュアル感がでやすく洗練された印象を作るのに工夫が要るため、イケオジを目指すなら優先度が下がります。
もちろん、悪いシルエットではないので、ファッションに慣れてきた中級〜上級者はぜひチャレンジしてみるとファッションの幅が広がり楽しめるでしょう。
自分の体型をもとにシルエットを選んでもOK
イケオジを目指すならIラインかYラインのシルエットがおすすめではありますが、以下のように体型的な制約がある場合は他のシルエットを選んでも問題ありません。
- 筋トレしすぎて太ももがパンパンで細身のパンツが入らない
→Aラインでコーディネートしてみる - 太っててお腹が出ており、Iライン・Yラインだとどうしても違和感がある
→Oライン、Hラインでコーディネートしてみる
ファッションは自分の体に合うものを探すことが基本です。
IラインやYラインのシルエットに無理にはめ込むよりは、今の自分の体にフィットする服を選ぶ方がオシャレですし、ファッションが楽しくなります。
体型については別途筋トレなど進めてシルエットを変えていけばいいのです。
中途半端なシルエットはNG
「このコーディネートはどんなシルエットか」をはっきり言えないコーディネートはNGです。
必ずシルエットにメリハリをつけてコーディネートを考えます。
シルエットが意識されていない中途半端なコーディネートはメリハリがなくダサいファッションにつながってしまいます。
もし全身鏡を持っていないなら、頭の先から足先まで見える全身鏡を手に入れておくとよいですね。
ゆったりシルエットは清楚系(モノトーン色・上品な生地)でコーディネートする
ゆったりしたシルエット(Oライン、Hライン)はカジュアル感が強く出るため、清楚系の要素のファッションアイテムを使って大人の印象を作り出すとよいです。
清楚系の要素として以下をおさえると上品さを出しやすくなります。
- カラー:黒、白、グレーのモノトーン調
- 生地 :光沢感あり、すべすべ、装飾が少なくシンプル
- メンテ:毛玉、シワ、擦り切れなど無く劣化を感じない
冠婚葬祭などフォーマルなスーツが黒や白のように、黒・白・グレーのモノトーン調で揃え、シンプルで上品な雰囲気の生地の服にすることで落ち着いた印象を作りやすくなります。
ゆったりサイズの服を着る場合は意識しておくとよいですね。
ファッションシルエットを意識してイケオジを目指そう
ファッションのシルエットについて紹介してきましたがいかがでしたか。
シルエットはコーディネート全体の印象を左右する重要な要素です。
イケオジを目指すならIライン・Yラインのいずれかのシルエットがおすすめなので、コーディネートを考えたり、アイテムを買う際の参考にしてみてください。
この記事があなたがおしゃれになる一助になれば幸いです。
以上。
イケオジよ大志を抱け。GOOD LUCK。