イケオジを目指すすべてのおっさんへ。
こんにちは、ヒデヨシです。
給料が低い、人間関係が辛い、仕事がつまらない、ストレスがたまる。でも生きるためにはお金を稼がないといけない。
しかし、仕事に不満があれば、やりがいも、お金も、人生も満たされず、後悔の残る人生を送るハメになってしまいます。
そんな中、転職を検討しているけれど何をどうすればいいのかわからない、リスクを考えると一歩を踏み出せない方も多いでしょう。
私は3回の転職経験を通して、
・年収は120万円ほどアップ
・働き方はフルフレックスで柔軟
・リモートで在宅勤務可能
といった形で、個人的に満足な転職活動ができていると感じています。
そこでこの記事では、私の転職経験をもとに、40代を超えたアラフォー以降の男性向けに
- 40代以降の転職は厳しいデータ
- 転職支援サービス
- 職務経歴書の書き方
- 面接の準備
- 面接の本番
- その他重要な要素
に分けて、アラフォーでも転職を成功させることができたポイントをまとめました。
同じアラフォー以降で転職を考えている方の参考になれば嬉しいです。
※人生に悩んでいる方はこちらも読んでみてください
ミッドライフ・クライシス(中年の危機)の乗り越え方を6ステップで解説
アラフォー・40代の転職成功ポイント:40代以降の転職は厳しい事を受け入れる
まず、自分は転職市場では不利な立ち位置にいることを受け入れる必要があります。
実際のデータを交えて紹介しましょう。
40代以降の転職は狭き門と受け入れる
アラフォー・40代以降の転職活動はとにかく厳しいと受け入れておく必要があります。(でないと心が持ちません)
以下は厚生労働省の発表した「令和5年雇用動向調査」による年代別の転職率のデータです。

一言でいうと、男女ともに20代をピークに60代にかけて転職の成功率は下がっていくという苦しい状況です。
アラフォーを過ぎてからの転職は難易度が高いという現実は心に留めておかなくてはなりません。(でないと心が持ちません)
お見送りは多くなるが、絶対に屈しない
正直、アラフォー・40代を過ぎての転職は「よっぽどの有名企業での仕事経験」か「圧倒的な実績」がない限り書類審査で落とされます。
実際、アラフォーの私が転職活動した今回の場合、
- 書類審査の通過率は16%(19社応募のうち3社通過)
- 内定率に至っては5%(19社応募のうち1社内定)
でした。(それでも恵まれてると思います)
書類審査の通過率は個人の実績、スキル、応募する企業などによって変わりますが、想像以上に落とされて正直萎えました。心が折れます。自信がなくなります。
でも理想の働き方を実現するために、負けてはいけないのです。希望を持って取り組むことが大切です。
諦めなかった結果、なんとか転職を成功させることができたのです。
アラフォー・40代の転職成功ポイント:転職支援サービスを利用する
転職したいなら、アラフォーなど年齢に限らず転職支援サービスはむしろ積極的に活用するべきです。
主な転職支援サービスをまとめました。
転職支援サービス | 特徴 | サービスの例 |
---|---|---|
転職エージェント | 転職のプロが相談に乗ってくれる。 求人の紹介、職務経歴書の添削、面接対策、年収交渉などサポートが手厚い。 非公開求人も多くお宝求人と出会える可能性もある。 | ・JACリクルートメント ・リクルートエージェント ・マイナビエージェント |
転職スカウト | 登録すると職歴に興味を持った企業やエージェントからスカウトが来る。 チャットなどで直接連絡ができる。 | ・ビズリーチ ・doda X ・エン転職 |
企業口コミサービス | 企業の在籍者・退職者がその企業についての口コミを掲載。 年収、退職理由、社風など会社の情報収集に役立つ。 | ・OpenWork ・会社の評判 ・転職会議 |
結論、使えるものは総動員して転職活動に臨まないと勝てないので、すべてのサービスを利用するのがおすすめです。
それぞれのサービスを利用する際のポイントを紹介します。
転職エージェントに相談してチャレンジできそうな求人を知る
アラフォー以降の転職はただでさえ難易度が高いので、とりあえずは転職エージェントに登録して相談するのがおすすめです。
- 過去の業務内容
- 希望するキャリア
- 転職で実現したいこと
などについてエージェントがヒアリングしてくれて、その上で条件にマッチする求人を紹介してもらえます。
自分では諦めていたような企業や、思いもよらなかった業界・業種の求人、非公開の求人などを提案してくれることもあるので、転職の選択肢が広がります。
なお、相談の前に、事前に職務経歴書と履歴書を作ってエージェントに渡しておくとスムーズです。(※職務経歴の具体的な作り方は後述します)
転職エージェント担当者の熱量を見極める
転職エージェントの注意点として、担当者の熱量を見極める必要があります。
転職エージェントのビジネスの仕組みは、転職を実現した企業先からオファー年収に応じたお礼金を受け取るビジネスモデルのため、なるべく高い年収で求職者を転職させたいと考えています。
一方で、このビジネスモデルの仕組み上
- 転職の実現が難しそうな応募者
- 転職の年収が低くなりそうな応募者
については、本音をいうと正直あまり積極的にサポートしたいとは思っていません。
現年収が高くて、役職もついていて、大企業に転職できそうな人に力を注いだ方がエージェントとしてはどうしても効率がいいからです。
もちろん、すべての転職エージェントの熱量が低いわけではありません。
ただ、転職エージェントの背景を知っておくと、こちらの転職を誠実に応援してくれているか否かが見えやすくなります。
もし「とりあえず何でもいいから転職させよう」という雰囲気をエージェントから感じたら、担当者を替えてもらうのがおすすめです。
エージェントにとって自分はどんな立ち位置かを把握しておくと、転職の失敗を防ぎやすくなります。
スカウトサービスに登録しておく
転職エージェントとあわせて、転職スカウトサービスに登録しておくのもおすすめです。
転職スカウトサービスは、登録した自分の職歴(職務経歴書・履歴書)を見た企業担当者やヘッドハンターからスカウトが来るサービスです。
私は3社目の転職のときに「ビズリーチ」経由で企業からスカウトをいただき、無事内定をいただくことができました。
企業とチャットなどで直接やりとりできるので、スムーズにコミュニケーションできたのはメリットと感じます。
一方で、ヘッドハンターやエージェントから大量のスカウトメールが届きます。
すべてを捌く必要はなく(そもそも全対応は難しい)、自分なりに対応する・しないのボーダーラインを決めておくのがおすすめです。
企業の口コミサイトに登録する
企業の口コミサイトに登録しておくのもおすすめです。
企業の口コミサイトは、その企業に勤めている人・退職した人が企業の実態について口コミを投稿するサービスです。
企業の年収はもちろん、社風、事業の強み・弱み、ワークライフバランスなど、割と生々しい情報が手に入るので、転職先企業を探す際に参考になります。
個人的には、その企業で応募したい職種(営業、マーケティング、店舗販売 等)の人の口コミは働くイメージがしやすくなるので参考になりました。
スカウトサービスと同じように、企業の採用担当やヘッドハンターからスカウトが届くこともあり、転職の間口を広げておく上でも登録しておくのをおすすめします。
アラフォー・40代の転職成功ポイント:職務経歴書に魂を込める
続いて、転職活動に欠かせない履歴書や職務経歴書の書き方について成功させるポイント紹介します。
書類審査の通過率は転職成功のスピードに直結しますので、もったいないことがないように作り込んでいくことが重要です。
職務経歴書で決まると思うくらい力を入れて作る
冒頭に紹介したように、アラフォーの私が転職したときの書類通過率は16%でした。
40代以降の転職は狭き門です。職務経歴書は可能な限り洗練させておく必要があります。
ぜひ適当につくらず、魂をこめて、読み手の立場で作り込むことが本当に大切です。
職務経歴のサマリーを最初につけておく
自分がどんな経歴・経験・実績を持った人なのかをシンプルに紹介するために職務経歴書の冒頭には必ずサマリーをつけておきます。
サマリーがあると職務経歴書をすべて読む前にアピールポイントを紹介でき、採用担当者に興味を持ってもらいやすくなるメリットがあります。
以下は、私が実際に使っていた職務経歴書のサマリーのフォーマットです。ご参考までに。

期間
何社目の会社はどの期間働いていたのかを記載します。
例)2010年4月〜2020年8月(10年4ヶ月)
会社名
勤めていた会社名を記載します。
例)株式会社〇〇
役割
役職名や業務上の役割を一言で書きます。
例)マーケティング部 広告担当、営業部チームリーダー など
業務概要
自分のミッション、実際に行った活動、業績にインパクトを与えた定量的な実績を3行以内にまとめます。長過ぎはNG。
例)サービスへの集客がメインミッション。広告運用を主軸にキャンペーン計画、設定、ランディングページの制作、ABテスト、成果計測、予算管理まで一貫して実施しチームをリード。集客数を前年比200%に成長させ社内表彰された。
太字や改行を使って「見やすく」する
職務経歴書は読みさすさではなく「見やすさ」を優先します。
採用担当者は毎日たくさんの求人応募者の職務経歴書を見ており、読みにくい・わかりにくい文字の塊を見せられると「うっ」となり読む気が失せてしまうんですね。
十分なスキルや実績があるのにお見送りにされてしまうのは損ですので、職務経歴書は誰が読んでもわかりやすいかつ見やすく作るように心がけるのが大切です。
わかりやすい職務経歴書を書く際には
- 長文は避けて端的に書く
- 3行程度書いたら改行して1行スペースを作る
- 必要に応じて見出しや太文字を使い見やすく工夫する
を意識するのがおすすめです。
以下は私の職務経歴書のフォーマット(会社ごと)ですので、よかったら参考にしてみてください。
※私はリクナビネクストの職務経歴書フォーマットをベースに作成していました。

基本情報
会社全体のメイン事業、資本金、売り上げ、従業員数、上場の有無など、会社の規模やビジネスがわかる情報を記載します。
ビジネス概要
複数の事業を展開している場合、自分の携わっている事業の概要を書きます。
例)
BtoC向けの食料品ECサイト運営、マッチングサービス・アプリ運営 など
ミッションと取り組み
自分の業務の主なミッション(KPI)を書きます。
例)
ECサイトへの集客最大化、営業活動による売り上げ獲得 など
また、具体的な活動内容も書いています。
例)
① チームビルディング・マネジメント
チームを立ち上げ合計5名のチームをマネジメントし、サービスの重要機能の仕組み化を行った。
② 営業活動の効率化
顧客獲得率・受注売り上げアップのために、○○の切り口で営業先のリスト精査を行い営業効率化を図った
など
実績・成果サマリー
自分の活動により得られた実績を定量的に書きます。具体的な数字で変化を記載できると説得力が増しますので、書ける範囲で書いておきます。
例)
・売り上げ前年比200%を達成(〇〇万円→〇〇万円)
・サービスの登録者数300%に成長(〇〇名→〇〇名)
・業務効率化によりチームの残業時間を40%削減(〇〇時間→〇〇時間)
・会社の年間MVPを2回受賞(合計300名の中から1名選出)
実績を定量的に書く
先の項目で紹介していますが、自分の実績を定量的に書くことがとても大切。
アラフォー・40代以降の転職では「頑張りました」は通用せず、活動を通してどんな成果を得られたかが重視されるためです。
たとえば、「業務改善により部署全体の残業時間を月50時間削減した」なら
1人の1時間あたり残業代:1,200円
月の残業の削減時間:50時間
月のコスト削減:1,200円 x 50時間 =6万円
年間のコスト削減:72万円
のように、概算でもいいので算出してインパクトが大きく感じる形に書いておくと相手への訴求力が増します。
実績を出すに至ったスキル・活動内容・プロセスも大事ですが、数字のインパクトは大きな説得力を生みますので、可能な限り数値で書くように考えていきましょう。
応募する企業に応じて職務経歴書を修正する
私は転職活動の際に、応募する企業によって職務経歴書の内容を細かく書き換えていました。
求人票を出している企業はそれぞれで「求めている人物像」「求めているスキル」「求めている経験」が異なるためです。
職務経歴書のベースはそのままですが、
- ポジションに求められるスキル・実績内容に差し替える
(例)マネジメント力が求められるならマネジメントの実績・スキルを全面に押し出し - 刺さりそうな経験を一番最初に移動させる
(例)求人票で重視される項目をより上部に入れ替え - カルチャーに合いそうなフレーズを追加する
(例)スピード重視で、顧客目線で、成長のため、諦めない
などのマイナーチェンジを繰り返していました。
結構大変な作業なのですが、職務経歴書は企業へのラブレターと思い、相手の担当者が興味を持ってくれそうな内容にすることが地味に大切と感じます。
送付資料は事前に必ずチェックする
細かい点なのですが、企業に送付する資料は必ずチェックしておくことも大切です。
- ファイルのタイトルは指定されたものになっているか
- 誤字脱字はないか
- PDFにしたときに表示ずれはないか
- 誤字脱字はないか
- 最新の更新日付で記載しているか
細かい点になりますが、そんな些細なことでマイナスの印象を持たれるのは本当にもったいないので、自分のためにも送付前のチェックはぜひ忘れずに。
アラフォー・40代の転職成功ポイント:面接の準備を徹底する
続いて、面接の準備についてまとめます。
正直、面接前の準備で面接の成否が決まると言っても過言ではないので、ぜひすべて実践してみてください。
面接する企業について徹底的に調べて理解を深めておく
言うまでもありませんが、応募する企業について理解を深めておくのが大事です。
面接が確定してからでも良いですが、応募前に調べておくのが理想です。
私は最低以下の情報を調べて目を通していました。
- 企業のホームページ
- 企業の採用サイトのコンテンツ
- 企業の公式SNS
- 企業に関するニュース、プレスリリース
- 企業のIR情報(投資家向け情報)
- 企業の口コミ
私は特に採用サイトのコンテンツとIR情報(上場企業の場合)は丁寧に見ていました。
採用サイトのコンテンツからは、先輩社員の志望理由や入社後のキャリア形成など、面接対策やキャリア形成について学ぶことができます。
IR情報の「決算説明資料」では、会社の業績、財務状況、ビジネスの状況・優位性・課題など重要な情報を仕入れることができますので、必ずチェックするのをおすすめします。(入社後に倒産されても困りますし)
面接官の情報を事前に調べておく
企業によっては、「次回面接官は〇〇部署の〇〇です」と事前に面接官の情報を教えてくれることもあります。
面接官がわかる場合は、面接官についての情報収集もしていました。
個人名+会社名でGoogle検索すると
- 採用コンテンツ(インタビューなど)
- X(旧Twitter)
- LinkedIn(ビジネス系SNS)
- Wantedly(ビジネス系SNS)
などで個人のプロフィールが出てくる場合があります。
どんな略歴なのか調べたり、SNSからどんな発信をしているのかをチェックしておくと、面接次にフックになる発言をしやすくなったり、話題を作りやすくなるので、面接官の情報もぜひ調べてみてください。
職歴は一貫性のあるストーリーになるよう整理しておく
面接では過去の職歴について、かなり掘り下げてヒアリングされました。
以下、共通して聞かれた内容です。
- 1社目〜現職までの各社の入社理由・活動内容・転職理由
- 1社目〜現職までの各社の転職・会社選びの軸
- 今回転職する理由
- 企業の志望理由
- 今回の転職で実現したいこと
今までのキャリア・転職活動に主体性があるか、一貫した意思や思考があるかが見られていると感じます。
参考ですが、私の場合はどんなストーリーにしていたのかを紹介します。
1社目
- 大学の研究室と繋がりのある業界大手会社。サークル活動で人と接するのが好きで営業職で入社
- 参入市場が非常にニッチ。古い体質の日本企業で将来のキャリアに不安を覚えて転職を決意
- 今後伸びると考えていた業界を軸に会社探し
- 調べていた会社のうち1社が、私が趣味でやっていたブログに食いつき内定をいただく
2社目
- 裁量が大きく様々な経験・スキルを得て満足な環境
- 一方で、現状に満足してしまい成長が鈍化していると不安に
- そんな中、現在のスキルが3社目の社長の目にとまり、ビズリーチ経由でスカウトいただく
- 3社目の社長は私の求めるキャリアに深い知見と理解を持っており、さらに専門的な技術を学べると転職を決意
3社目
- 2社目にプラスして専門的な業務やチームのマネジメントなど経験の幅を増やす
- 会社都合により希望退職者の募集がかかり、このタイミングで転職を決意
- 現在のスキルのみだと自分の市場価値に限界があると感じ、現スキルを軸に新たな経験を積める環境探しに
ざっくりこのような職歴内容です。
転職を決意した背景、キャリア形成の一貫性について戸惑うことなく話せるように準備しておくことが重要と感じます。面接でかなり深掘りされました。
空白の期間についても一貫性をもった説明ができるようにしておく
職歴に空白の期間があると必ず突っ込まれます。
私は2社目の転職時にキャリアに3ヶ月の空きがあり突っ込まれました。
なぜ空白の期間が空いたのか、どんな活動をして、どんな成果を得たのか、現在の職歴に違和感なく繋がるようにストーリーを組み立てて準備しておくと安心です。
面接ごとに言っている内容に矛盾があると不信感につながるので、キャリアの棚卸しをして、職歴を整理しておきましょう。
実績を数字で定量的に話せるようにしておく
職務経歴書の作り方にも書いていますが、自分の活動内容や実績を数字で語れるようにしておくことも重要です。
数字の把握が甘いと「当事者意識をもって働いていないのかな?」と思われて悪い印象を持たれてしまいます。
実際、1社の面接で「数字の把握が甘かった」というフィードバックとあわせてお見送りになった苦い経験をしたことがあります。
- どんな活動をしたか
- 現場ではどんな成果が得られたのか
- 事業部や全社の業績にどんなインパクトを与えたのか
この辺りを「数字で」話せるように整理しておくと事業成長への主体性をアピールしやすくなるので、準備しておきましょう。
失敗談、困難を乗り越えたエピソードを整理しておく
失敗や困難を乗り越えたエピソードも聞かれました。
ネガティブな場面でも前向きにとらえ、どう乗り越えたのか、精神力や柔軟性が見られます。
成功体験も重要ですが、失敗したあるいは不利な状況でこそ本人の真価が問われるもの。
困難に立ち向かったエピソードも2〜3つ準備しておくと面接のお守りになります。
オンライン面接では、30分前に一回接続してカメラ・マイクをチェックする
地味ですが、オンライン面接の環境設定も必ずやっておきます。
私たちアラフォー以降の40代・50代世代は対面での面接が普通でしたが、今ではオンライン面接が多い、というか一般的になっています。
オンライン面接の面接本番になって
- マイクがつながらない
- 音が聞こえない
- カメラが映らない
- 背景が汚い
- ミーティングのURLを間違えている
などのトラブルに見舞われると焦ってテンパりますし、面接官の心証にも影響が出てしまいます。
オンライン面接の場合は必ず事前にミーティングの環境設定を確認して準備万端にしておくことが大事です。
相手に刺さる逆質問をたくさん用意しておく
求人についての内容はもちろん、事業内容、IR情報等について面接で逆質問すると、よく調べてくれていると面接官に印象付けることもできます。(鋭い質問を投げかけることで強者と思ってもらえるかもしれません。)
上場している企業の場合ですが、個人的にはIR情報から質問をすることが多いです。
例えば以下のような内容です。
- 売り上げが前年から大幅に伸びていますが、社内のどのような動きがあったのでしょうか
- 営業利益が赤字でしたが、回復のためにどのような戦略を立てていますか
- 新事業の顧客獲得の伸びが鈍化していますが、要因と打開策について教えていただきたいです
IR情報で解説されている情報の確認やその背景について質問できると、企業の将来性について深く理解もでき、社員へ経営層から戦略情報が浸透できているかなど確認できるのでおすすめです。
アラフォー・40代の転職成功ポイント:面接の伝え方
面接の準備ができたらいよいよ面接本番です。
正直、面接前の準備が重要ですが、本番の立ち振る舞いでも印象が大きく変わります。
ここでは、面接本番に気をつけるべきポイントを紹介していきましょう。
笑顔・雰囲気良く振る舞う
当然ですが、前提として人間性が良い人と働きたいと思われています。
ずっと笑顔でいる必要はありませんが、笑顔で語る部分、真面目に語る部分のメリハリがあると良いですね。
また、早口ではなく落ち着いた口調で話すことで熟練された大人の印象に見えるので、話すスピードも意識するのを忘れずに。
志望理由は必ず前向きに伝える
アラフォーを過ぎ、40代以降は社会人として色々な経験をしてきます。
会社が辛いために転職活動をすることも普通ですが、面接時には後ろ向きな話はマイナスポイントです。
会社がブラックで労働環境が悪いのが原因ということもありますが、「今の環境から逃げている人だ」「なぜ今まで行動してこなかったのか」と、不利な印象を持たれる可能性があります。
たとえばですが、
- 自分の専門領域をさらに深めてスキルアップしたい
- 自分のキャリアを見直してチャレンジをしたい
- 介護や育児など家庭の事情で柔軟に働ける環境を探す必要がある
など、今後の人生や成長のために前向きに転職活動をしているんだという内容で伝えるのがよいですね。
その際、前述しているように、転職の理由に違和感なく一貫性があるストーリーを作っておくと矛盾がなくなり話しやすくなります。
端的にわかりやすく伝える
面接本番では、限られた時間の中で自分の魅力を伝えなくてはいけません。
相手の質問には基本的に前置きはせず、シンプルに回答してから補足を伝える流れを意識すると相手のストレスも減ります。
一生懸命にたくさん話しても「で、結局答えは何なんだ?」「話が脱線して他の質問の時間がなくなるな」と不利な状況に陥ってしまいますので、シンプルに回答するのがおすすめです。
嘘をつかない
面接で重要なのは嘘をつかないこと、素直に語ることです。
実績や経歴で嘘をつくことは可能であり「すごい人」のように見せることはできますが、
- 嘘を掘り下げられるとボロがでやすくなる
- 嘘をついて入社できてもスキルやカルチャーがマッチせず苦労する
- 万が一嘘がバレると一気に信用を失う
など、嘘をつくデメリットは計り知れません。
駆け引きにおいてハッタリは効果的な場面もありますが、誠実に熱量高く語る姿勢でいることの方が、目の前の転職活動にもその後の人生にも重要と感じます。
アラフォー・40代の転職成功ポイント:その他重要な要素
最後に、アラフォー以降の転職活動で職務経歴書や面接以外の重要なポイントを紹介します。
地味なポイントが多いですがかなり重要と感じるポイントです。
すべて満たせているかチェックしてみてください。
働きながら転職活動をする
個人的に割と大事と思うのが、働きながら転職活動をすることです。
会社を辞めてから転職活動をしてしまうと、
- 収入が途絶えてしまう
- 面接官から計画性のない人と思われる可能性がある
- 失業保険、健康保険などの手続きが面倒
など、デメリットが多くなってしまいます。特に安定した収入が無くなるのは家計に大ダメージです。
また、ブランクが長いと仕事の勘が鈍ったり、面接官に疑問や懸念を抱かれたりと不利になる可能性もあります。
正直、働きながらの転職活動は時間を作るのが本当に大変ですが、一度冷静になって、働きながら転職活動することを強くおすすめします。
身だしなみを整える
当然ですが、外見次第で面接官が抱く印象が大きく変わります。
髭や髪の毛を整え、白髪が多いなら染めておくのも一つの手です。服装も年齢に沿った、可能ならイケオジのように見える服装がよいですね。
オンライン面接でも同様です。オンラインだからと油断せず、清潔感のある身だしなみにしておくことが大事です。
応募企業からの連絡はすぐ返信する
社会人として当たり前のことですが、応募した企業からの連絡は可能な限り即返信します。
即レスしたら「暇な人なのかな?」と思われる心配は必要ありません。
「早さ」は現代で何よりも高い価値であり、ビジネスマンとしてスピード感をもった動きができると思ってもらえる可能性もあります。
肩書きに固執しない
40歳を超えると、役職が気になってしまいますが、肩書きはあくまでその会社においてのプラカードにすぎません。
たとえば同じ「課長」でも会社によって役割は大きく異なります。
「自分がどんなスキルや実績をもっており、市場でどんな価値を発揮できるのか」
この点を企業は重視していますので、「肩書き」ではなく「役割」で転職先の会社を探すのがよいですね。
妻(パートナー)と最低条件をすり合わせておく
家庭を持っている場合は、転職活動で妻(パートナー)とのすり合わせは重要です。
というのも、家族のライフスタイルによって必要になる転職条件は変わってくるからです。
たとえば極端ですが、
- 年収はアップするが、出社や残業が多くなり家族との時間が減る
- 年収はダウンがるが、出社や残業は少なく家族との時間が増える
といった場合、どちらを選ぶかを夫婦ですり合わせておくイメージです。
転職活動は家庭の運営に大きく影響を与えます。そしてすべて理想の条件にするのはなかなか大変なもの。
- お金(年収、退職金、各種手当 など)
- 働き方(平日勤務、休日勤務、在宅OK、育休推奨 など)
- 福利厚生(住宅補助、保険、副業、キャリア形成 など)
といった条件について、転職活動で絶対に外せない軸は何か、どのラインだったら許容できるかを夫婦でよく話し合っておくことが大事です。
転職に関する夫婦の対話を怠ると、その後の関係に傷が残りお互いストレスに感じて生活することもありますので、妻との話し合いは丁寧に進めてくださいませ。
年収が下がる転職はしない。最終手段。
年収が下がる転職活動は最終手段です。
アラフォーを過ぎ、40代、50代で年収を下げる転職をしてしまうと、
- 生活水準を下げる必要が出てくる
- 老後の貯蓄が鈍化する
- 子供の教育費の捻出が苦しくなる
- ローンの返済が苦しくなる
など、その後の人生での大きな負担になってしまいます。
アラフォー以降はキャリアが固まってきているので、その後の年収アップにはそれ相応の実績が必要で難易度も上がっていきます。
私も転職活動の時は、新しいチャレンジであっても現年収は最低維持した上で希望年収を提示していました。
ぜひ、可能な限り年収の下がる転職は考えず、年収アップをはじめ条件の良い転職先を探してみてください。
アラフォー・40代でも諦めず理想の転職を実現しよう
アラフォー以降の人が転職活動を成功させるポイントについて私なりの見解をまとめてきましたがいかがでしたか。
紹介した内容が多いので、アラフォー40代以降の転職活動の成功ポイントを改めてまとめておきます。
- 40代以降の転職は厳しい事を受け入れる
- 40代以降の転職は狭き門と受け入れる
- お見送りは多くなるが、絶対に屈しない
- 転職支援サービスを利用する
- 転職エージェントに相談してチャレンジできそうな仕事を知る
- 転職エージェント担当者の熱量を見極める
- スカウトサービスに登録しておく
- 企業の口コミサイトに登録する
- 職務経歴書に魂を込める
- 職務経歴書で決まると思うくらい力を入れて作る
- 職務経歴のサマリーを最初につけておく
- 太字や改行を使って「見やすく」する
- 実績を定量的に書く
- 応募する企業に応じて職務経歴書を修正する
- 送付資料は事前に必ず開く。更新日、誤字脱字、表示のずれ、タイトル指定ないか確認
- 面接の準備を徹底する
- 面接する企業について徹底的に調べて理解を深めておく
- 面接官の情報を事前に調べておく
- 職歴は一貫性のあるストーリーになるよう整理しておく
- 実績を数字で定量的に話せるようにしておく
- 失敗談、困難を乗り越えたエピソードを整理しておく
- オンライン面接では、30分前に一度接続してカメラ・マイクをチェックする
- 相手に刺さる逆質問をたくさん用意しておく
- 面接の伝え方で損をしない
- 笑顔・雰囲気良く振る舞う
- 志望理由は必ず前向きに伝える
- 端的にわかりやすく伝える
- 嘘をつかない
- その他重要な要素
- 働きながら転職活動をする
- 身だしなみを整える
- 応募企業との連絡はすぐ返信する
- 肩書きに固執しない
- 妻(パートナー)と最低条件をすり合わせておく
- 年収が下がる転職はしない。最終手段。
本記事で紹介した転職の成功ポイントは私が転職活動で実践して、実際に転職を成功させた際に実践していたものです。
何か一つでもあなたの転職活動の成功に近づくヒントになれば嬉しいです。
転職の成功は社会性を高め、イケオジに近づく要素にもなります。
転職活動、ぜひ頑張ってください!
以上。
おっさんよ大志を抱け。GOOD LUCK。